ポケモンGOをプレイしていて、ふとリーダー評価を見たときに「あれ、ゲージが全く伸びていない?」と驚いたことはありませんか。個体値が最大の100%個体は誰もが狙うものですが、その真逆である個体値0のポケモンについては、バグなのかそれとも何か特別な価値があるのか分からず戸惑うこともあるでしょう。実はこのステータス、単に弱いだけではなく、確率的に見ると100%個体よりも出会うのが難しい奇跡のような存在なのです。この記事では、なぜそれほどまでに出ないのかというシステム的な理由や、コレクションとしての意外な需要について詳しくお話ししていきます。

- 逆100と呼ばれる個体値0の基本的な定義と呼び方
- 野生や交換で逆100が出現する具体的な確率と条件
- 間違って博士に送らないための検索コマンドと確認方法
- PvP対戦における実用性とコレクター視点での本当の価値
基礎知識:ポケモンGOの逆100とは何か
ここではまず、トレーナーの間で飛び交う「逆100」という言葉の正確な意味や、なぜそれが100%個体よりもレアだと言われているのか、そのシステム的な背景について解説していきます。
逆100の呼び方と定義について
ポケモンGOにおけるポケモンの強さは、種族ごとに決まっている「種族値」と、個体ごとに異なる「個体値(IV)」によって決まります。この個体値は「攻撃・防御・HP」の3項目がそれぞれ0から15の16段階で評価される仕組みです。
一般的に目指される「個体値100(Hundo)」は、これら全てが15の満点(15/15/15)の状態を指します。これに対して「逆100」とは、3つのステータスがすべて最低の「0」である状態(0/0/0)のことを指します。合計値がゼロになることから、日本では「逆100」、海外のコミュニティでは「None(ゼロ)」と「Hundo」を組み合わせた「Nundo(ナンド)」という愛称で親しまれています。
リーダー評価の画面で見たとき、3つのバーがすべてグレーのままで、一切伸びていない状態が逆100の目印です。100%のように背景が赤くなったりバッジがついたりしないため、注意深く見ないと見逃してしまいます。
逆100が出る確率はどのくらい?
単純に数学的な確率だけで計算すると、特定の個体値(例えば15/15/15や0/0/0)が出る確率は、4,096分の1(約0.024%)となります。これは、天候ブーストなどの補正が一切かかっていないフラットな状態での数値です。
「えっ、じゃあ100%も逆100も確率は同じなんじゃないの?」と思われたかもしれません。確かに理論上のベース確率は同じなのですが、実際のゲームプレイにおいて逆100に遭遇する確率は、100%個体よりも圧倒的に低いというのが現実です。
逆100の出現確率は、基本的に1/4,096から上がることはありません。一方で、100%個体はタマゴ孵化やレイドバトルなどで確率が底上げされるため、体感的なレア度は「逆100 >>> 100%」となります。
逆100が野生でなかなか出ない理由
なぜ逆100はこれほどまでに出にくいのでしょうか。その最大の理由は、Nianticがプレイヤーのために用意してくれている様々な「救済措置」が、逆に足かせとなっているからです。
ポケモンGOには「個体値フロア(下限)」というシステムがあり、特定の条件下では個体値が一定以下にならないよう設定されています。例えば、以下のようなケースでは個体値0が出現することはシステム上あり得ません。
| 入手方法 | 個体値の下限(フロア) | 逆100の可能性 |
|---|---|---|
| 天候ブーストありの野生 | 4 / 4 / 4 | × 出現不可 |
| タマゴ孵化 | 10 / 10 / 10 | × 出現不可 |
| レイドバトル | 10 / 10 / 10 | × 出現不可 |
| フィールドリサーチ | 10 / 10 / 10 | × 出現不可 |
| キラ交換 | 12 / 12 / 12 | × 出現不可 |
このように、私たちが普段「強いポケモンが欲しい!」と喜んでいる天候ブーストやタマゴ、レイドといった要素が、すべて逆100の出現をブロックしているのです。特にコミュニティ・デイなどで天候ブーストがかかっていると、その期間中どれだけ大量に捕獲しても、逆100には絶対に出会えないというパラドックスが発生します。
逆100の検索方法とコマンド
逆100は非常にレアですが、ボックス整理の際に「個体値が低い雑魚」としてまとめて博士に送ってしまいがちです。これを防ぐために、専用の検索コマンドを使ってチェックする癖をつけることをおすすめします。
以下の文字列を検索窓に入力(または辞書登録)することで、個体値0の可能性があるポケモンを絞り込むことができます。
推奨検索コマンド:
0攻撃&0防御&0HP
「!3*&!4*」のような否定形の検索では、0/1/0のような単なる低個体値も大量にヒットしてしまうため、上記のコマンドでピンポイントに探すのが確実です。もしヒットしたら、すぐにお気に入りに登録するか、「逆100」などのタグをつけて保護しておきましょう。
交換で逆100になる特殊な条件
フレンドとのポケモン交換(トレード)でも、通常は個体値の下限が設定されているため、逆100を作ることはできません。しかし、極めて限定的な「抜け穴」とも言える例外が存在します。
それは、フレンドレベル(仲良し度)が完全にゼロの状態でのトレードです。
フレンド登録をした直後、ギフトの送受信やバトルなどのインタラクションを一切行わず、ハートが一つも溜まっていない状態で最初の交換を行う場合に限り、個体値フロアが適用されず0/0/0になる可能性があります。
一度でも仲良し度が上がって「知り合い・仲良し」になってしまうと、個体値フロアが1/1/1以上になってしまうため、この方法は二度と使えません。まさに一発勝負の賭けのような方法ですが、理論上は交換での入手も可能なのです。
実用性:ポケモンGOの逆100とは強いのか

ここまで希少性についてお話ししてきましたが、実際のバトルやゲームプレイにおいて、逆100にはどのような使い道があるのでしょうか。PvP(対人戦)での強さや、コレクターとしての視点から深掘りします。
PvPでの使い道と強さの真実
GOバトルリーグなどの対人戦において、「攻撃力が低いポケモンの方が強い」という情報を耳にしたことがあるかもしれません。そのため、「もしかしてオール0の逆100が最強なのでは?」と考える方もいらっしゃいますが、結論から言うとそれは誤解です。
PvPで理想とされる個体値(例:0/15/15など)は、「攻撃を下げつつ、防御とHPを高く保つ」ことで、CP制限内でのステータス合計を最大化するものです。一方で逆100は、攻撃だけでなく防御もHPも最低ランクであるため、CPを目一杯まで強化しても耐久力が全く足りません。
PvPの観点から見ると、逆100は基本的に「最弱」の部類に入ります。実戦で勝つために使うメリットはほとんどありません。
個体値0のメリットとコレクション価値
では、逆100には価値がないのかというと、決してそんなことはありません。その価値は「強さ」ではなく、「物語性」と「希少性」にあります。
先ほど解説した通り、逆100は様々なシステム的制約を潜り抜けた、1/4,096という純粋な確率の産物です。一部の熱狂的なコレクターの間では、「PL1(レベル1)」かつ「逆100」の個体を集めることが究極の遊び方とされています。「その種族において理論上最も弱い個体」を持っているということは、ある種、最強個体を持っていることと同等のステータスになり得るのです。
色違い逆100の凄まじいレア度
逆100の中でも頂点に君臨するのが、「色違い」かつ「逆100」の個体、通称「Shnundo(シュナンド)」です。
色違いが出る確率は通常約1/500。これに逆100の確率1/4,096を掛け合わせると、その確率は約200万分の1というとてつもない数字になります。コミュニティ・デイなどで色違い確率は上がりますが、天候ブーストがかかってしまうと逆100が出なくなるため、「色違い逆100」を狙って出すことは事実上不可能です。
持っているだけでSNSで自慢できるレベルではなく、世界中のトレーナーから驚きと称賛を集めることができる、真のトロフィーと言えるでしょう。
シャドウ逆100とリトレーンの罠
GOロケット団とのバトルで入手できる「シャドウポケモン」も、天候ブーストがなければ逆100になる可能性があります。シャドウ特有の「防御力が下がる」効果と相まって、極限まで耐久の低い個体が誕生します。
ただし、ここで一つ大きな注意点があります。それは「リトレーンをしてはいけない」ということです。
リトレーンを行うと全個体値が+2される仕様があるため、0/0/0のシャドウポケモンをリトレーンすると2/2/2になってしまいます。つまり、「ライトポケモンの逆100」を作ることは数学的に不可能です。
もしシャドウの逆100を手に入れたら、決してリトレーンせず、その禍々しくも美しい「0」の状態を保存することをおすすめします。
結論:ポケモンGOの逆100とは真のレア

ここまで見てきたように、逆100(個体値0)は単なるデータの欠損やハズレではありません。Nianticが用意した「強いポケモンを出しやすくする」数々のシステムが、皮肉にも「最弱のポケモン」の出現を阻む壁となり、結果として個体値100%を遥かに凌ぐ希少価値を生み出しました。
もし、あなたのボックスに検索コマンド「0攻撃&0防御&0HP」でヒットするポケモンがいたら、それは数百万分の一の奇跡をくぐり抜けてあなたの元へやってきた特別な存在です。バトルでは役に立たないかもしれませんが、ぜひ博士には送らず、大切なお気に入りとしてコレクションに加えてみてはいかがでしょうか。
※本記事の情報は執筆時点のゲーム内仕様に基づいています。今後のアップデートにより、個体値の発生メカニズムや確率が変更される可能性がありますので、正確な情報は公式サイト等をご確認ください。

