ドラクエ7のリメイク版について調べていると、どうしても目に入ってくるのが「改悪」という言葉ですよね。PS版で遊んだ思い出がある方にとって、3DS版やスマホ版での変更点が気になってしまうのは当然のことだと思います。特に、転職システムの仕様が変わった理由や、戦闘バランスの調整に関する評判、そして3DS版とスマホ版の違いについては、購入前にしっかり把握しておきたいポイントでしょう。この記事では、なぜ多くのファンが改悪と感じてしまったのか、その背景にある具体的な変更点について詳しく解説していきます。

- 転職後の特技引き継ぎ廃止による育成の自由度低下
- ゴッドハンド一強となったゲームバランスへの影響
- 移民の町や謎解き要素の簡略化に対する評価
- スマホ版と3DS版の違いや現代的な進化のポイント
ドラクエ7のリメイクが改悪とされる理由と仕様の変更点
リメイク版で大きく話題になったのは、やはりシステム面での大幅な変更でした。ここでは、具体的にどの部分が改悪と言われているのか、その理由を深掘りしていきましょう。
職業システムの特技引き継ぎ廃止が招いた育成の不満
リメイク版における最大の変更点であり、最も議論を呼んでいるのが転職システムの仕様変更です。PS版では、一度覚えた呪文や特技はどの職業に転職しても使い続けることができました。しかし、リメイク版では人間の上級職で覚えた特技や呪文は、他の職業に転職すると忘れてしまうという制限が設けられています。
この変更により、「すべての特技を使える万能キャラ」を作ることができなくなりました。PS版の、時間をかけてキャラクターを最強に育て上げるという達成感が失われたと感じるプレイヤーも少なくありません。開発側としては職業ごとの役割分担を明確にする意図があったようですが、育成の自由度を愛していたファンにとっては、やはり寂しい変更点と言えるでしょう。
ただし、基本職で覚えた特技や、モンスター職で習得した特技は引き継ぐことが可能です。これが唯一の救済措置となっています。
ゴッドハンド一強によるゲームバランスの崩壊と弊害
特技の引き継ぎが制限された結果、皮肉なことに特定の職業への極端な依存が生まれてしまいました。それが「ゴッドハンド」です。ゴッドハンドはもともと攻撃面で優秀でしたが、リメイク版ではさらに完全回復呪文の「ベホマ」まで習得できるようになりました。
その結果、単体で「最強の物理攻撃」と「最強の回復」を両立できることになり、他の職業を選ぶメリットが薄れてしまったのです。「全員ゴッドハンドにすればいい」という極端な最適解が生まれてしまい、戦術的な多様性が失われたという声も多く聞かれます。
ゴッドハンドの主な特徴:
- 「ばくれつけん」や「アルテマソード」などの強力な攻撃技を持つ
- 回復呪文「ベホマ」を習得するため、回復役も兼任可能
- 他の職業を経由する必要がないほどの万能性
移民の町の仕様変更とすれちがい通信への批判
やり込み要素の一つである「移民の町」も、システムが大きく変わりました。かつては自分で世界中を回って移民を探し、住民の構成によって町が様々な形態に変化する楽しみがありました。しかし、リメイク版では「すれちがい通信」やインターネット酒場を利用した、より簡易的なシステムに変更されています。
これにより、手軽に移民を集められるようになった反面、自分だけの町を作るという「箱庭的な楽しさ」や達成感は薄れてしまいました。特に、特殊な形態の町を作るための試行錯誤が好きだったファンからは、この簡略化を惜しむ声が上がっています。
戦闘バランス調整とどとうのひつじ弱体化の影響
戦闘バランスにおいても、いくつかの特技に調整が入りました。特に象徴的なのが「どとうのひつじ」の大幅な弱体化です。PS版では消費MPなしで全体に大ダメージを与えられる強力な特技でしたが、リメイク版では威力が大きく下げられています。
確かにゲームバランスという観点では妥当な修正かもしれません。しかし、長大なダンジョン探索における戦闘のストレスを解消してくれる爽快な技だっただけに、この変更を残念がるプレイヤーも多いですね。
PS版と比較して石版や謎解き要素が簡略化された点
ドラクエ7の特徴でもあった複雑な謎解き要素も、現代向けに緩和されています。例えば、PS版にあった「物を持ち上げて運ぶ」というアクションが削除されたことで、それに関連するパズル要素もなくなりました。
また、石版探しをサポートする機能が充実したことで、ストーリー進行に迷うことは少なくなりました。これに関しては、「テンポが良くなった」と好意的に受け止める意見もあれば、「冒険の手応えが減った」と感じる意見もあり、評価が分かれる部分と言えそうです。
ドラクエ7リメイクは改悪か?スマホ版と3DS版の評価

ここまで改悪とされる点を見てきましたが、リメイク版には現代的に進化した良い点もたくさんあります。ここからは、ポジティブな要素やプラットフォームによる違いにも目を向けてみましょう。
シンボルエンカウント採用とAI戦闘の進化による恩恵
リメイク版の大きな改善点として、シンボルエンカウント方式の採用が挙げられます。フィールド上の敵が見えるようになったことで、不要な戦闘を避けやすくなり、探索のストレスが劇的に軽減されました。
さらに、AI(人工知能)も賢くなっており、キャラクターたちが状況に合わせて適切な行動をとってくれるようになりました。これにより、雑魚戦の手間が減り、サクサクとストーリーを進められるようになったのは間違いなく評価できるポイントです。
リメイク版の快適なポイント:
- 敵を避けて進めるシンボルエンカウント
- 「さくせん」通りに動く賢いAI戦闘
- レベル上げや熟練度稼ぎの効率アップ
3DS版とスマホ版の違いに見る改悪と改善の評判
3DS版をベースにしたスマホ版ですが、実はいくつかの違いがあります。スマホ版では高解像度化されており、グラフィックがより鮮明になっています。また、操作性もタッチパネル向けに最適化されています。
| 要素 | 3DS版 | スマホ版 |
|---|---|---|
| グラフィック | 2画面構成 | 高解像度・1画面 |
| すれちがい通信 | あり(物理的な移動が必要) | なし(インターネット酒場で代替) |
| 操作性 | 物理ボタン | タッチ操作 |
特にすれちがい通信がインターネット経由で完結するようになった点は、スマホ版ならではのメリットと言えるでしょう。一方で、物理ボタンでの操作に慣れている方にとっては、タッチ操作に違和感を覚えることもあるかもしれません。
シリーズ他作品のリメイク傾向とユーザーの不信感
「改悪」という言葉が強く使われる背景には、ドラクエシリーズ全体のリメイクに対するファンの複雑な感情も見え隠れします。例えば、ドラクエ4での敵キャラクターの仲間化や、ドラクエ3での「すごろく場」削除など、過去作でも賛否両論の変更がありました。
こうした「過去の思い出が損なわれる」ことへの懸念が積み重なり、ドラクエ7の変更点に対してもより厳しい目が向けられている側面があるのかもしれません。ファンだからこそ、オリジナル版への愛着が強いのですね。
非公式リイマジンド版に見るユーザーの理想と本音
公式のリメイクとは別に、海外のファンが制作した「リイマジンド(Reimagined)」という非公式のプロジェクトが話題になることがあります。これは、カジノや移民の町といった寄り道要素を大胆に削除し、徹底的にテンポを重視した作りになっているのが特徴です。
興味深いのは、この「引き算」の仕様が一部のユーザーから支持されている点です。これは現代のプレイヤーが、必ずしも「全ての要素の再現」を求めているわけではなく、「快適に遊べるテンポの良さ」を重視していることの表れかもしれません。
ドラクエ7のリメイクは改悪か現代的進化かの結論
結論として、「ドラクエ7 リメイク 改悪」という評価は、オリジナル版が持っていた「泥臭い達成感」や「無限の自由度」が失われたことへの喪失感から来ていると言えます。しかしその一方で、遊びやすさや快適性は確実に向上しており、現代の忙しいプレイヤーにとってはメリットも大きい作品です。
もしあなたが、かつての苦労も含めて懐かしみたいならPS版が最高ですが、サクサクとストーリーを楽しみたいならリメイク版も決して悪い選択ではありません。それぞれの良さを理解した上で、自分に合ったドラクエ7を楽しんでみてはいかがでしょうか。
