HD-2D版ドラクエ3をプレイし始めると、冒険の書を作成した直後に「まことの名」の入力を求められます。主人公の名前とは別に設定するこの項目ですが、一体何の意味があるのか、そして後から変更できるのか気になりますよね。特に、ドラクエ3のような長い冒険において、取り返しのつかない要素があるとしたら慎重に入力したいと思うのは当然のことです。この記事では、そんなまことの名に関する疑問や仕様、そして物語における重要な役割について詳しく解説していきます。

- まことの名は一度決めると二度と変更できない
- 空白やスペースを入れるための隠しテクニック
- エンディングで判明する感動的な演出の意味
- ロトシリーズやドラクエ11との深い繋がり
ドラクエ3のまことの名における設定と変更不可の仕様
ここではまず、ゲームシステムとしての「まことの名」がどのようなルールで運用されているのかを解説します。通常の主人公名との違いや、入力時のちょっとした裏技、そして何より注意すべき「取り返しのつかない点」について見ていきましょう。
まことの名の入力タイミングと場所
ドラクエ3 HD-2D版を起動し、新しい「冒険の書」を作成してゲームを開始すると、まず最初に女神様のような声に導かれます。そして、アリアハンの王様と対面するさらに前、性格診断が行われる直前のタイミングで唐突に「まことの名」を入力する画面が表示されます。
この段階では、まだ主人公の職業や見た目すら決まっていない状態ですよね。そのため、「とりあえず適当に入れておこうかな」と思ってしまう方も多いかもしれません。しかし、このタイミングでの入力が、実はこのゲームにおける最初にして最大の決断の一つになっているんです。
ゲーム本編が始まると、ステータス画面や会話ウィンドウには、この後に設定する「主人公の名前」が表示されます。そのため、「あれ?さっき入力したまことの名はどこに行ったの?」と不思議に思うこともあるでしょう。実はこの名前、普段の冒険中には一切表示されない隠しパラメータのような存在として扱われているのです。
空白やスペースを入れる入力方法
まことの名を入力する際、多くのプレイヤーが「苗字と名前の間にスペースを入れたい」と感じるのではないでしょうか。しかし、パッと見た感じではキーボード入力画面に「空白」や「スペース」といったボタンが見当たりません。
実はこれ、ちょっとした隠し仕様のようになっているんです。入力画面の右下にある文字盤を見てみてください。「。」(句点)と「?」(疑問符)の間に、何も書かれていない空白のマスがあることに気づくはずです。
入力のコツ
画面右下の「。」と「?」の間にある空欄を選択して決定ボタンを押すと、一文字分の全角スペースを入力することができます。
このテクニックを使えば、「ヤマダ タロウ」のように姓名を分けたり、「勇者 ロト」のように称号風の名前を付けたりすることが可能です。自分だけのこだわりを表現できるポイントなので、ぜひ活用してみてくださいね。
まことの名は後から変更できない
ここが今回、私が最も強調しておきたいポイントです。結論から言うと、まことの名は一度設定したら、その後いかなる手段を使っても絶対に変更することができません。
ドラクエシリーズではおなじみの「ダーマの神殿」という場所がありますよね。そこには名前を変更してくれる「命名神官」というお婆さんがいます。通常、主人公や仲間たちの名前を変えたいときは、この神官にお願いすれば何度でも書き換えることが可能です。
最大の注意点
命名神官であっても、「まことの名」だけは変更することが不可能です。もし気に入らない名前をつけてしまった場合、冒険の書を消して最初からやり直すしか修正する方法はありません。
「たかが名前」と思うかもしれませんが、何十時間もプレイした後に後悔するのは避けたいところ。これからプレイする方は、一生背負っていく名前だという覚悟を持って入力することをおすすめします。
主人公の名前とまことの名の違い
「主人公の名前」と「まことの名」。この2つがどう違うのか、少し混乱しやすいですよね。簡単に言うと、ゲームの世界でキャラクターたちが呼ぶのが「主人公の名前」、プレイヤーであるあなた自身を証明するのが「まことの名」です。
それぞれの違いを分かりやすく表にまとめてみました。
| 項目 | 主人公の名前 | まことの名 |
|---|---|---|
| 入力タイミング | 性格診断の後(王様との会話時など) | ゲーム開始直後(性格診断の前) |
| ゲーム中の表示 | 常に表示される(会話・戦闘など) | 普段は一切表示されない |
| 変更の可否 | ダーマの神殿でいつでも可能 | 完全変更不可 |
| 主な役割 | キャラクターの識別 | プレイヤー自身の証明 |
このように比較すると、その性質が全く異なることが分かりますね。主人公の名前はロールプレイの一環として、まことの名はプレイヤーの魂そのものとして扱われているような印象を受けます。
まことの名には何を入力すべきか
では、結局のところ何を入力するのが正解なのでしょうか?
これには正解はありませんが、個人的には「プレイヤーご自身の本名」や「昔から使い続けているハンドルネーム」を入れることを強くおすすめします。なぜなら、このシステムは「ゲームの中の勇者」と「現実世界のあなた」をリンクさせるための仕掛けだからです。
もちろん、ロールプレイを重視して、キャラクター設定に基づいた名前をつけるのも素敵です。ただ、ネタのような名前や、その場のノリで適当につけた名前(例:「ああああ」など)にしてしまうと、物語のクライマックスで感動が薄れてしまう可能性があります。
ポイント
まことの名は自分自身への問いかけです。数ヶ月後、数年後に見返しても恥ずかしくない、愛着のある名前をつけてあげてください。
ドラクエ3のまことの名がエンディングで示す重要な意味

ここからは、物語の核心に触れる部分です。「まことの名」がなぜそれほど重要なのか、その答えは冒険の終わりに用意されています。ネタバレを含みますので、これからクリアする楽しみを取っておきたい方はご注意ください。
エンディングでの表示場所と演出
長い長い冒険の果て、大魔王ゾーマを倒し、アレフガルドに平和を取り戻した勇者。エンディングでは、これまでの冒険の軌跡が語られ、スタッフロールが流れます。
そして、全ての最後に表示されるシリーズ屈指の名フレーズ「そして伝説へ…」。このロゴが表示される瞬間、その背後に浮かび上がるのが、あなたが最初に入力した「まことの名」なのです。
この演出は鳥肌モノですよね。冒険中はずっと隠されていた名前が、最後の最後に「この伝説を作ったのは、画面の前のあなた自身ですよ」と語りかけてくるわけです。単なるゲームキャラクターの物語ではなく、プレイヤー自身の体験として昇華させる、見事なメタ演出だと言えるでしょう。
ロトの称号とまことの名の関係
ドラクエ3のエンディングで、主人公はラダトーム王から「ロト」の称号を授かります。王様はこう言います。「そなたに この国に伝わる まことの勇者の あかし ロトの称号を 与えよう!」と。
ここで重要なのは、「ロト」というのは個人名ではなく、あくまで「称号」であるという点です。つまり、「(まことの名)=勇者ロト」という式が成立するわけですね。
この瞬間、あなたの入力した名前は、ドラクエ世界の歴史に刻まれる「伝説の勇者の真名」となります。だからこそ、変な名前をつけていると、せっかくの感動シーンで「勇者ああああ=ロト」のようになってしまい、少しシュールな光景になってしまうかもしれません。
ドラクエ11やロトシリーズとの繋がり
さらに興味深いのが、『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』との関連性です。ドラクエ11は、ドラクエ3よりもさらに昔の時代を描いた作品であるとされています。
ドラクエ11の主人公もまた、エンディングで聖竜から「ロトの勇者」としての称号を授かります。また、11に登場する先代勇者ローシュは、志半ばで倒れた悲劇の英雄ですが、一部のファンの間では「ローシュがロトの称号を辞退したのではないか?」といった考察もなされています。
数々の英雄たちが繋いできた「ロト」というバトン。それが時を超えて、ドラクエ3の主人公(あなた)へと受け継がれ、さらにその後のドラクエ1、ドラクエ2へと続いていく。まことの名を入力するという行為は、この壮大な歴史の一部に自分の名前を刻み込む儀式のようなものなのかもしれません。
トロフィー獲得条件とまことの名
PlayStation 5版などでプレイしている方にとっては、トロフィーや実績も気になるところですよね。実は、この「まことの名」が表示される瞬間こそが、特定のトロフィー獲得のトリガーになっています。
そのトロフィーの名は「そして伝説がはじまった…!」(銀トロフィー)。
エンディングを最後まで見届け、まことの名が表示されたタイミングでこのトロフィーが解除されます。また、全てのトロフィーを獲得した証であるプラチナトロフィー「ロトの勇者」を目指す上でも、このエンディングへの到達は必須条件です。
クリア後のお楽しみ
ちなみに、本編クリア後には隠しダンジョンで「しんりゅう」と戦うことができます。しんりゅうを規定ターン以内で倒すと願いを叶えてもらえますが、ここでも新たな伝説(例えば父オルテガの復活など)を作ることができますよ。
ドラクエ3のまことの名で伝説を刻もう
「まことの名」は、単なるデータ上の文字列ではありません。それは、数十時間に及ぶ冒険、苦しい戦い、そして仲間との絆、そのすべてが「あなた自身の体験」であったことを証明するための大切な鍵です。
変更できないという仕様は一見不便に思えますが、「人生と同じでやり直しがきかないからこそ、その冒険には価値がある」というメッセージのようにも感じられます。
これからドラクエ3を始める方、あるいは今まさに名前入力画面で悩んでいる方は、ぜひ後悔のない、あなたにとって最高の名前を入力してください。そして、アレフガルドの朝にあなたの名前が輝く瞬間を、ぜひその目で確かめてみてくださいね。

