「FF6ピクセルリマスター」の評価を調べているものの、発売当初に「ひどい」と言われたバグの噂や、オリジナル版との違いが気になって、購入に踏み切れないでいるのではないでしょうか。
名作と名高いFF6だからこそ、失敗や後悔はしたくないものです。Switch版で何が変わったのか、快適だと聞くブースト機能はどのようなものか、GBA版にあった追加要素はクリア後も楽しめるのか、といった疑問は尽きません。また、育成の要である魔石システムがどうなっているか、そして現在の値段についても正確な情報が欲しいところでしょう。
この記事では、FF6ピクセルリマスターの現在の評価について、発売当初の問題点から最新のアップデートで改善されたシステムまで、あらゆる角度から徹底的に解説します。
- 発売当初の低い評価の原因と現在の改善点
- オリジナル版やGBA版との具体的な違い
- 快適なプレイを支援するブースト機能や新システムの詳細
- 各プラットフォームごとの価格とおすすめの選び方
ff6 ピクセルリマスターの評価がひどいと言われる理由

- なぜ「ひどい」という評価が出たのか
- オリジナル版との主な違いを解説
- 発売当初に報告された致命的なバグ
- GBA版の追加要素は削除された?
- クリア後のボリュームは物足りない?
なぜ「ひどい」という評価が出たのか
FF6ピクセルリマスターが発売された当初、「ひどい」という厳しい評価が見られた主な理由は、PC(Steam)版とスマートフォン版の先行リリース時に、多くの技術的な問題や仕様変更に対する不満が集中したためです。
特に、ゲームの進行を妨げるバグの存在や、原作の世界観にそぐわないとされたUIデザインが批判の的となりました。FF6はスーパーファミコン時代のドット絵RPGの金字塔として、非常にファンの思い入れが強い作品です。そのため、現代向けに調整された部分が、かえって原作の持つ独特の雰囲気を損なっていると感じたプレイヤーが少なくありませんでした。
また、グラフィックやBGMのアレンジについても賛否が分かれました。ドット絵は綺麗にリファインされたものの、オリジナル版の持つ温かみや質感が失われたという意見や、アレンジされた楽曲が原曲のイメージと異なるといった声も、当時の低い評価につながる一因だったと考えられます。
オリジナル版との主な違いを解説
FF6ピクセルリマスターは、オリジナルであるスーパーファミコン版をベースにしつつ、現代のプレイ環境に合わせて様々な点が変更されています。
グラフィックとサウンドの刷新
まず大きな違いとして、グラフィックが挙げられます。キャラクターやモンスター、背景に至るまで、全てのドット絵がオリジナル版の雰囲気を残しつつ、高解像度ディスプレイ向けに描き直されました。 また、サウンド面では、作曲家・植松伸夫氏の完全監修のもと、全楽曲が新たなアレンジで収録されています。特に有名なオペラシーンは、7か国語に対応した新規歌唱が収録されるなど、演出が大幅に強化されました。
UIとシステムの現代化
ユーザーインターフェース(UI)は、シリーズで統一されたモダンなデザインに変更され、モンスター図鑑やサウンドプレイヤー、オートセーブといった便利な機能が追加されています。これにより、オリジナル版にはなかった快適なプレイ体験が可能になりました。
賛否が分かれた変更点
一方で、これらの変更が全てのファンに受け入れられたわけではありません。前述の通り、ドット絵やBGMのアレンジには賛否両論があります。また、一部の魔法エフェクトが簡略化されたり、キャラクターの細かいモーションが再現されていなかったりと、原作の細かなこだわりが失われた点に不満を感じる声もありました。これらの違いが良いか悪いかは個人の好みによりますが、オリジナル版と全く同じ体験ではないことを理解しておく必要があります。
発売当初に報告された致命的なバグ
発売当初のFF6ピクセルリマスター、特にPC版では、ゲーム体験を著しく損なう致命的なバグが多数報告されていました。
代表的なものに「リサイズバグ」があります。これはゲーム画面の解像度を変更すると、キャラクターが壁をすり抜けたり、本来行けない場所に入れてしまったりするもので、最悪の場合、セーブデータが破損し進行不能に陥る深刻な不具合でした。
その他にも、戦闘中に突然ゲームがフリーズする、特定の行動でキャラクターが操作不能になる、アイテムが意図せず変化するなど、プレイの継続を困難にする問題が散見されました。開発側はクオリティアップを理由に発売を一度延期していましたが、それでもなおこの状態であったため、ユーザーからは開発体制に対する厳しい批判が寄せられたのです。
なお、これらの深刻なバグの多くは、その後の度重なるアップデートによって現在ではほぼ修正されています。このため、これからプレイするユーザーが同様の問題に遭遇する可能性は極めて低いと言えます。
GBA版の追加要素は削除された?
はい、ゲームボーイアドバンス(GBA)で発売された『ファイナルファンタジーVI アドバンス』に収録されていた追加要素は、ピクセルリマスター版には一切含まれていません。
GBA版では、本編クリア後のやり込み要素として、新たな魔石「リヴァイアサン」や「ギルガメッシュ」が手に入る高難易度ダンジョン「竜の巣」や、ボスとの連戦が楽しめる「魂の祠」などが追加されていました。これらは、オリジナル版を遊び尽くしたファンからも高く評価されたコンテンツです。
しかし、ピクセルリマスターシリーズは、あくまで「オリジナル版の忠実な再現」をコンセプトに開発されています。そのため、後年の移植作で追加されたこれらのコンテンツは、コンセプトに沿って収録が見送られることになりました。GBA版の深いやり込み要素まで含めた「完全版」を期待して購入すると、物足りなさを感じる可能性があるため、この点は注意が必要です。
クリア後のボリュームは物足りない?
前述の通り、GBA版の追加ダンジョンが収録されていないため、クリア後のやり込み要素という点では、オリジナル版準拠のボリュームとなっています。
本編をクリアすると、ラストダンジョン突入前の時点からゲームを再開できます。ここから、まだ仲間にしていないキャラクターを探したり、各キャラクターの過去に迫るサブイベントをこなしたり、伝説の八竜を倒したりといった、オリジナル版にも存在したやり込み要素を楽しむことが可能です。
また、最強クラスの装備を求めてコロシアムに通ったり、獣ヶ原で「あばれる」をコンプリートしたりと、やるべきことは少なくありません。しかし、GBA版にあったような、本編クリア後に解放される全く新しいダンジョンやボスは存在しないため、そこを期待していると物足りなく感じるかもしれません。あくまで、オリジナル版の範囲内で世界を隅々まで冒険する、というのがクリア後の主な楽しみ方になります。
現在のff6 ピクセルリマスター評価と改善点

- switch版で操作性は改善されたか
- 遊びやすくなった現在のゲームシステム
- 快適な攻略を助けるブースト機能
- 育成の要となる魔石システム
- 各プラットフォームの値段まとめ
- 総評:ff6 ピクセルリマスターの最終評価
switch版で操作性は改善されたか
はい、Nintendo SwitchやPlayStation 4で発売されたコンソール版(CS版)では、先行していたPC・スマホ版から多くの点が改善され、操作性を含めた全体の評価が大きく向上しました。
フォントとBGMの選択機能
特に大きかったのが、オプション機能の充実です。CS版では、ゲーム中のフォントを、世界観に合わないと不評だったモダンなフォントから、原作のドット文字をイメージした「ピクセルフォント」に変更できるようになりました。 また、BGMも豪華な「アレンジ版」だけでなく、原作ファンには嬉しい「オリジナル版」音源を選択してプレイすることが可能です。
これらの改善点は、後にPC・スマホ版にもアップデートで実装されたため、現在ではプラットフォームによる大きな差異はありません。発売当初の不満点の多くが解消され、より多くのプレイヤーが満足できるクオリティに仕上がっています。
遊びやすくなった現在のゲームシステム
度重なるアップデートを経て、現在のFF6ピクセルリマスターには、ゲームを快適に遊ぶための便利なシステムが多数搭載されています。
エンカウントのオン・オフ機能
その代表例が、敵とのランダムエンカウントをいつでもオン・オフできる機能です。ダンジョンで道に迷った時や、宝箱の回収に集中したい時にエンカウントをオフにすれば、余計な戦闘を避けられます。これにより、探索のストレスが大幅に軽減されました。
UIの改善
また、メニュー画面のUIも改善されています。例えば、パーティに編成していない控えメンバーの装備を直接変更できるようになったり、魔石の付け替えがよりスムーズに行えるようになったりしました。細かい点ですが、プレイ中の小さなストレスがなくなることで、より物語に集中しやすくなっています。これらのシステム改善により、オリジナル版の面白さはそのままに、現代のゲームとして非常に遊びやすくなっているのが特徴です。
快適な攻略を助けるブースト機能
現在のFF6ピクセルリマスターには、ゲームの進行度を任意で調整できる「ブースト機能」が搭載されており、これが快適な攻略を強力にサポートしています。
この機能を使えば、戦闘後に得られる経験値、ギル(お金)、そして魔法の習得に必要な魔法修得値(AP)の獲得量を、それぞれ個別に0倍、0.5倍、1倍、2倍、4倍の中から自由に設定可能です。
例えば、「ストーリーをサクサク進めたい」という場合は、経験値やギルを4倍にすれば、レベル上げや金策に時間をかける必要がほとんどなくなります。逆に、「キャラクターを低レベルのまま育てて、魔石ボーナスで計画的にステータスを上げたい」という、やり込み派のプレイヤーは、経験値の獲得を0倍に設定することで、意図しないレベルアップを防ぐことができます。このように、ブースト機能はライトユーザーからヘビーユーザーまで、あらゆるプレイスタイルに対応できる非常に便利な機能と言えます。
育成の要となる魔石システム
キャラクター育成の根幹をなす「魔石システム」は、ピクセルリマスター版でも健在です。
魔石をキャラクターに装備させることで、その魔石が持つ魔法を戦闘後に得られる魔法修得値(AP)を溜めて習得できます。さらに、魔石を装備した状態でレベルアップすると、その魔石に応じたステータスボーナス(力+1、素早さ+2など)を得られるのが大きな特徴です。この仕組みにより、どのキャラクターにどの魔法を覚えさせるか、どのステータスを重点的に伸ばすか、といった戦略的な育成が楽しめます。
ピクセルリマスター版では、一部の魔石のレベルアップボーナスが調整されるなどのバランス変更が加えられていますが、育成の自由度の高さという根本的な魅力は全く損なわれていません。むしろ、前述のブースト機能で経験値や魔法修得値をコントロールしやすくなったことで、より計画的なキャラクター育成が可能になったと言えるでしょう。
各プラットフォームの値段まとめ
FF6ピクセルリマスターは、複数のプラットフォームで購入可能ですが、基本的な価格は統一されています。セールなどによって価格が変動する可能性はありますが、以下に2025年9月時点での主なプラットフォームの通常価格をまとめました。
プラットフォーム | 通常価格(税込) | 備考 |
Steam (PC) | 2,900円 | FF1~6のバンドル版あり |
PlayStation 4 | 2,900円 | FF1~6のバンドル版あり |
Nintendo Switch | 2,900円 | FF1~6のバンドル版あり |
iOS (App Store) | 2,900円 | |
Android (Google Play) | 2,900円 |
このように、どのプラットフォームでも価格に違いはありません。PC、PlayStation 4、Nintendo Switchでは、FF1から6までのピクセルリマスター版をまとめたバンドルパッケージも販売されており、個別に購入するよりも割安になっています。もし他の初期FFシリーズにも興味がある場合は、バンドル版の購入を検討するのも良い選択肢です。
総評:ff6 ピクセルリマスターの最終評価
この記事で解説した内容を踏まえ、FF6ピクセルリマスターの現在の総合的な評価をまとめます。
- 発売当初はバグが多く「ひどい」という評価が目立った
- 現在のバージョンはアップデートでバグの大部分が修正済み
- Switch版などで追加されたピクセルフォントやオリジナルBGM機能は高評価
- 上記の改善点は現在、全プラットフォームに実装されている
- グラフィックやBGMのアレンジには今も賛否両論がある
- オリジナル版の雰囲気を大切にしたいファンは注意が必要
- GBA版で追加されたダンジョンや魔石などの要素は収録されていない
- クリア後のやり込みはオリジナル版準拠のボリューム
- 有名な裏技「バニシュデス」は使用できなくなっている
- エンカウントオフやブースト機能で攻略の自由度は非常に高い
- ストーリーだけを楽しみたいライトユーザーにもおすすめできる
- 経験値0倍機能は低レベル攻略を目指すやり込み層にも有用
- オペラシーンは7言語の歌唱付きで豪華にリメイクされている
- 特定の主人公がいない群像劇としてのシナリオの魅力は健在
- 不朽の名作を手軽に現行機で体験できる価値は十分にある