マインクラフトの世界をもっと楽しみたいと思ったとき、小説版を手に取ってみようと考える方は多いのではないでしょうか。でも、実際に本屋さんやネットショップを見てみると、タイトルの数が多すぎて「どれから読めばいいの?」と迷ってしまいますよね。特に小学生のお子さんがいるご家庭では、公式の物語を正しい順番で読ませてあげたいと思う親御さんも多いはずです。実はマイクラの小説には、きっちり続き物になっているシリーズと、好きなところから読める作品が混在しています。つばさ文庫から出ているものや竹書房の翻訳版など、種類もさまざまです。

この記事では、そんな複雑なマインクラフト小説の順番や種類について、私が調べた情報を分かりやすく整理してお伝えします。
- 迷わず読める公式3部作の正しい順番
- 小学生にもおすすめのシリーズや選び方
- つばさ文庫と竹書房から出る小説の違い
- 2025年発売の最新刊やイベント関連情報
マインクラフト小説の読む順番と種類
まずは、現在発売されている膨大な数のマイクラ小説を、ざっくりと整理してみましょう。ここさえ押さえておけば、「何から読めばいいかわからない」という悩みはあらかた解決するはずです。
公式小説の種類とシリーズ構成
私が調べてみて分かったのですが、マインクラフトの小説は大きく分けて3つのグループに分類できるんです。ここを理解すると、自分に合った本がすぐに見つかりますよ。
まず1つ目は、「ぼく」のサバイバル三部作と呼ばれるグループです。これは著者のマックス・ブルックスさんが書いたもので、明確にストーリーがつながっています。マイクラ小説の「正史」や「基本」と言ってもいいかもしれません。
2つ目は、独立した長編小説やアンソロジーのグループです。これらは世界観こそマイクラですが、登場人物や舞台が作品ごとにバラバラです。つまり、どの巻から読んでも全く問題ないというのが特徴ですね。バトル重視だったり、謎解き重視だったりと、テーマも多種多様です。
そして3つ目が、日本国内のイベントや企画から生まれた小説です。最近だと「マイクラ肝試し」などが有名ですね。こちらはゲームそのもののノベライズというよりは、日本のマイクラコミュニティや動画配信のファンに向けた内容になっています。
ここがポイント
すべての本に「1巻」「2巻」と番号がついているわけではありません。まずは「つながっているシリーズ」と「単発の作品」があることを知っておきましょう。
はじまりの島など3部作の読む順
もし、あなたが「一番王道から読み始めたい」と思っているなら、迷わずこの3冊を順番通りに読むことをおすすめします。これらは物語が直接つながっているので、途中から読むと話が分からなくなってしまうかもしれません。
| 読む順番 | タイトル | どんなお話? |
|---|---|---|
| 1冊目 | マインクラフト はじまりの島 | 記憶を失った「ぼく」が、無人島でサバイバルの基礎を学ぶ物語 |
| 2冊目 | マインクラフト つながりの山 | 島を脱出した後の冒険。他者との「協力」や「つながり」がテーマ |
| 3冊目 | マインクラフト さいはての村 | 村人たちの社会を守る戦い。感動の完結編 |
この順番は、ゲームプレイにおける「チュートリアル」から「マルチプレイ」、そして「襲撃イベント」へと進んでいく流れとリンクしています。個人的には、第1作の『はじまりの島』は、マイクラ初心者がゲームの進め方を学ぶ教科書としても優秀だと感じました。木を殴って素材を手に入れ、夜を生き延びる緊張感がリアルに描かれています。
ダンジョンズなど独立作品の魅力
3部作以外の竹書房から出ている公式小説は、基本的にどこから手をつけてもOKです。自分の好きな「バイオーム(場所)」や「敵モブ」が出てくる話を選ぶのが一番楽しい読み方かなと思います。
例えば、アクションゲームの『Minecraft Dungeons』が好きな方には、『マインクラフト ダンジョンズ 邪悪な村人の王、誕生!』がたまらないはずです。あのラスボスがなぜ悪に染まってしまったのか、その悲しい過去が描かれています。
また、少し変わった設定が好きな方には『マインクラフト こわれた世界』も興味深いですよ。現実世界で事故に遭った主人公が、VR(仮想現実)の中でマイクラをプレイするという、ちょっとSFチックでシリアスな設定なんです。
補足情報
『ジ・エンドの詩』という作品は、なんと敵キャラである「エンダーマン」の視点から描かれています。私たちプレイヤーがどう見えているのかが分かって、ドキッとする内容でした。
小学生が夢中になるおすすめ作品
小学生のお子さんにプレゼントするなら、内容が少し難解なSFものよりも、冒険や友情がストレートに描かれた作品が良いかもしれません。
先ほど紹介した『はじまりの島』は、各章の終わりに「人生の教訓」のようなまとめがあり、教育的な側面も強いので保護者の方からも人気が高いようです。ただ、文章量が結構あるので、読書好きなお子さん向けですね。
チームでの冒険が好きなら、『マインクラフト 難破船と人魚の秘密』のような海洋冒険ものや、後ほど詳しく紹介する『はみだし探検隊』シリーズなどが読みやすくておすすめです。これらは「仲間と協力して困難を乗り越える」という王道のストーリーなので、安心して読ませることができます。
つばさ文庫と竹書房の違い
本屋さんに行くと、竹書房の単行本と、KADOKAWAの角川つばさ文庫の2種類が置いてあって混乱することがありますよね。ざっくりとした違いを私なりにまとめてみました。
出版社の違いと特徴
- 竹書房(公式小説):海外の作家さんが書いた翻訳小説がメイン。世界観が本格的で、少し大人びた内容のものも多い。
- 角川つばさ文庫:日本の作家さんが書いたものや、翻訳小説を子供向けに読みやすくしたものが多い。イラストが豊富で、キャラクターが可愛らしく描かれている傾向がある。
特に、日本の動画クリエイターさんが関わっている作品(マイクラ肝試しなど)は、つばさ文庫などのKADOKAWA系から出版されることが多いですね。「YouTubeで見たあの実況者の話が読みたい!」というお子さんには、KADOKAWA系の本を探してあげると喜ばれると思います。
マインクラフト小説の順番選びのコツ

種類が分かったところで、次は「自分の目的に合った一冊」をどう選ぶか、具体的なコツをご紹介します。ただ順番に読むだけでなく、興味に合わせてつまみ食いするのもマイクラ小説の醍醐味ですからね。
ゲーム攻略に役立つ物語の選び方
小説を読むことで、ゲームの知識を深めたいという方もいるでしょう。実は小説版には、ゲーム内でのサバイバルのヒントがたくさん隠されています。
例えば、これから初めてマイクラをプレイする、あるいは始めたばかりという方には、繰り返しになりますが『はじまりの島』が最強の攻略本になります。「作業台の作り方」から「食料の確保」まで、主人公の失敗を通じて学べるからです。
逆に、もっと深い設定や謎を知りたいという中級者以上の方には、『マインクラフト なぞの日記』などが面白いかもしれません。エンチャントの仕組みやネザーの秘密など、ゲームをプレイしているだけでは分からない背景設定(ロア)に触れることができますよ。
マイクラ肝試しの最新刊情報
最近、特に注目を集めているのが「マイクラ肝試し」の小説化です。これは毎年行われている大規模な配信イベントのノベライズで、翻訳小説とは全く異なるファン層を持っています。
最新の情報としては、『マイクラ肝試し2025 Book of Märchen』が2025年9月に発売されています。これはイベントのストーリーを小説で追体験できるだけでなく、参加した実況者さんたちのコメントなども楽しめるファンブック的な要素もあるようです。
注意点
「マイクラ肝試し」の小説は、あくまでイベントの世界観を楽しみたい人向けです。純粋なマインクラフトの冒険小説を求めている場合は、少しイメージと違うかもしれませんのでご注意ください。
はみだし探検隊シリーズの読む順
「3部作以外で、続き物のシリーズはないの?」という方にイチオシなのが、『マインクラフト はみだし探検隊』シリーズです。これは翻訳小説ですが、ジュブナイル(少年少女向け)の冒険ものとして非常に人気があります。
このシリーズは以下の順番で読むのがおすすめです。
- 1巻:『マインクラフト はみだし探検隊、登場!』
- 2巻:『マインクラフト はみだし探検隊、ネザーへ!』
- 3巻:『マインクラフト はみだし探検隊 クリーパーなんか怖くない』
町で「落ちこぼれ」扱いされていた子供たちがチームを組み、大人たちが気づかない危機に立ち向かうストーリーは、映画の『グーニーズ』のようなワクワク感があります。最新刊も2024年に出ているので、今から追いかけるのにぴったりのシリーズですね。
2025年発売の最新情報を確認
マインクラフトの小説は、ゲームのアップデートやイベントに合わせてどんどん新しいものが出てきます。2025年現在も、先ほどの『マイクラ肝試し』をはじめ、KADOKAWA系や竹書房から新作が続々と登場しています。
特に新しいバイオームやモブ(敵や動物)が追加されると、それをテーマにした小説が出ることが多いです。「最近のマイクラ」を知りたいなら、出版年が新しいものを選ぶのも一つの手ですね。古い小説だと、今のゲームバージョンとは仕様が違っていることもあるので、その違いを楽しむのもまた一興ですが。
マインクラフト小説の順番まとめ

最後に、これまでの内容をまとめます。マインクラフトの小説を選ぶときは、以下のチャートを参考にしてみてください。
あなたにおすすめの読む順番は?
- 失敗したくない・王道を読みたい:
『はじまりの島』→『つながりの山』→『さいはての村』の3部作を順番に。
- チームプレイや冒険が好き:
『はみだし探検隊』シリーズを1巻から。
- 特定の世界観が好き:
『ダンジョンズ』や『ジ・エンドの詩』など、興味のあるタイトルの独立作品を自由に。
- 動画やイベントが好き:
『マイクラ肝試し』などのKADOKAWA系ノベライズを。
基本的には、「3部作とはみだし探検隊以外は、順番を気にせず好きなものから読んでOK」と覚えておけば間違いありません。ぜひ、あなたやお子さんにぴったりの一冊を見つけて、広大なマインクラフトの世界を活字でも楽しんでくださいね。
※本記事で紹介した書籍の価格や発売日は、記事執筆時点(2025年)の情報に基づいています。正確な情報は公式サイトや出版社をご確認ください。

