マインクラフトのサーバーを無料で立てたいけれど、種類が多くてどれが良いのか分からないと悩んでいませんか。友達とマルチプレイを楽しむためにサーバーを探していても、24時間ずっと稼働させられるのか、ラグなしで快適に遊べるのかといった不安は尽きませんよね。特に最近は、スイッチやスマホなどの統合版と一緒に遊びたいという声や、MODを入れて遊びたいというニーズも増えています。AternosやMinehutといった有名なサービスだけでなく、Oracleのようなクラウドサービスも選択肢に入ってきますが、それぞれの特徴を理解するのは大変です。この記事では、2025年最新の情報を元に、あなたにぴったりのサーバー選びをサポートします。

- 無料で使えるサーバーのメリットとデメリットが分かる
- 24時間稼働やラグ対策など目的に合わせた選び方を学べる
- スイッチや統合版と遊ぶための具体的な方法を知ることができる
- 自宅PCを活用した新しい無料サーバーの立て方を理解できる
2025年版マインクラフトのサーバーを無料で比較
まずは、Webブラウザから手軽に利用できる管理型の無料ホスティングサービスを見ていきましょう。これらは専門知識がなくてもアカウントを作るだけですぐに始められるのが最大の魅力ですが、2025年現在ではいくつかの制約や変更点もありますので、そのあたり詳しく解説していきますね。
Aternosは24時間稼働できるか
無料マイクラサーバーといえば「Aternos」というくらい、圧倒的な知名度を誇るこのサービス。私自身も何度もお世話になっていますが、結論から言うと「完全な24時間稼働」はできません。
Aternosは、プレイヤーが誰もいない状態になるとサーバーが自動的に停止する仕組みになっています。これは、広告収益だけで運営されている無料サービスである以上、限られたリソースを有効活用するためのやむを得ない仕様なんですね。規約でも、Botなどを使って無理やり稼働させ続ける行為は禁止されています。
注意点:待機列(Queue)の存在
週末や祝日の夜など、アクセスが集中する時間帯には「待機列」が発生します。サーバーを起動ボタンを押してから実際に遊べるようになるまで、数十分から長いときには1時間以上待たされることもあります。突発的に「今すぐ遊びたい!」という時には少し不便を感じるかもしれません。
とはいえ、完全無料で期限なくデータを保持してくれる点は素晴らしいです。バックアップ機能もGoogleドライブと連携できるので、万が一のデータ消失にも備えられます。少人数で、時間を合わせて遊ぶ分には十分な選択肢かなと思います。
Minehutの制限と4時間の壁
コミュニティ機能が充実していて人気のある「Minehut」ですが、2025年の最新仕様では無料プランに少し厳しい制限が加わっています。特に注意したいのが「1日4時間」という稼働時間の制限です。
以前はもっと自由に使えた印象があるのですが、現在は無料のスタータープランだと1日に起動できる時間が合計4時間までとなっています。これは太平洋標準時でリセットされる仕組みです。学校や仕事が終わってから少し遊ぶ程度なら問題ないかもしれませんが、休日にガッツリ建築をしたり、長時間冒険したりするには物足りなさを感じるかもしれません。
また、メモリ(RAM)も1GBに制限されています。最近のマインクラフト(バージョン1.20以降など)は機能が増えて重くなっているので、1GBだとチャンク(地形)の読み込み時にカクついたり、ラグを感じたりすることが多くなりました。ロビーサーバーを経由してすぐに接続できる手軽さは魅力ですが、本格的なサバイバル生活には少しスペック不足感があるのは否めません。
スイッチやスマホ対応の統合版
「PC版(Java版)でサーバーを立てて、スイッチやスマホ(統合版/Bedrock)の友達と一緒に遊びたい」という相談をよく受けます。無料ホスティングサービスの中には、このクロスプレイに対応しているものも増えてきました。
Aternosなどは設定画面で「Bedrock対応」のオプションを選ぶか、プラグインとして「GeyserMC」を導入することで、統合版からの接続を受け入れることができます。これにより、機種の壁を越えてみんなで同じワールドで遊べるようになります。
DNS設定による接続テクニック
スイッチやPS4などの家庭用ゲーム機は、セキュリティの都合上、外部のサーバーIPを直接入力して接続することができません。これを解決するために「BedrockConnect」という仕組みを使います。
ゲーム機のインターネット設定でDNSを手動変更(例:優先DNSを104.238.130.180など)することで、サーバーリスト画面から任意のサーバーへ接続できるようになる裏技的な方法です。
ただし、これらの設定は少しテクニカルな部分もあるので、最初は戸惑うかもしれません。でも、一度設定してしまえば快適に遊べるようになりますよ。
MOD導入可能なホスティング
バニラ(通常版)では物足りなくなってくると、「黄昏の森」や「工業化MOD」などを入れたくなりますよね。MODサーバーを無料で立てたい場合、最も重要になるのがサーバーのメモリ容量(RAM)です。
多くのMODを動かすには、最低でも4GB、できればそれ以上のメモリが欲しいところです。しかし、Aternosは約2.5GB、Minehutは1GBと、大型のMODパックを動かすには少々厳しいスペックです。
そこで選択肢に入ってくるのが「FalixNodes」のような、比較的高スペックなリソースを提供しているサービスです。FalixNodesは無料プランでも高性能なRyzen CPUや4GB以上のメモリを提供している場合があります。ただし、利用条件として特定の地域からのアクセスが制限されていたり(リージョンロック)、サービスの安定性に波があったりすることも報告されています。
MODサーバーの現実
無料で快適なMODサーバーを維持するのは、2025年現在かなりハードルが上がっています。軽いMODを数個入れる程度ならAternosでも動きますが、本格的な構成にするなら、後述する自宅サーバーやクラウドVPSの活用を検討したほうが良いでしょう。
重いラグを回避する選び方
無料サーバーを使っていて一番ストレスになるのが「ラグ(遅延)」です。ブロックを壊してもドロップしなかったり、モンスターがワープしたりすると、まともに遊べませんよね。
このラグの主な原因は「サーバーの物理的な場所」にあります。Aternosのサーバーは主にドイツに、多くの無料ホスティングは欧米に拠点を置いています。日本から接続すると、どうしても物理的な距離があるため、通信に時間がかかってしまうのです(Ping値が高くなる)。
ラグを回避するポイントは以下の通りです。
- 日本の近くにサーバーがあるか: アジア圏や日本にサーバー拠点を持つサービスを選ぶのが理想ですが、無料では非常に稀です。
- 共有サーバーの混雑具合: 無料サービスは1つの高性能なマシンを何百人でシェアしています。利用者が多い夕方〜夜は重くなりがちです。
- 視界距離(Render Distance)を下げる: サーバー設定で視界距離を少し短くするだけで、負荷が劇的に下がることがあります。
「どうしてもラグなしで遊びたい!」という場合は、次に紹介する「自分で構築するタイプ」の方法が有力な解決策になります。
高スペックなマインクラフトサーバーを無料で構築

既存のホスティングサービスに満足できない場合、少し知識は必要ですが、企業のクラウドサービスや自宅のPCを使って、有料級のサーバーを無料で構築する方法があります。ここでは、テック好きな私が特におすすめする「第三の選択肢」をご紹介します。
Oracleでずっと続くサーバー
「ずっと無料で、しかも高スペックなサーバーが欲しい」という夢のような話を現実にしてくれるのが、Oracle Cloud Infrastructure (OCI) の「Always Free(常時無料)」枠です。
Oracle Cloudは、開発者向けに太っ腹な無料プランを提供しており、特にARMアーキテクチャ(Ampere A1)のインスタンスを使えば、最大で4コアのCPUと24GBものメモリを無料で利用できます。これは月額数千円払って借りるレンタルサーバーに匹敵、あるいはそれ以上の性能です。
| 項目 | Oracle Cloud無料枠 | 一般的な無料ホスティング |
|---|---|---|
| メモリ | 最大24GB | 1GB〜2.5GB |
| CPU | 4 OCPUs (高性能) | 共有リソース (不安定) |
| 稼働時間 | 24時間365日可能 | 制限あり / 自動停止 |
さらに素晴らしいのが、東京や大阪のリージョン(拠点)を選べること。日本国内にサーバーがあるので、ラグはほぼ皆無です。ただし、この方法はLinux(Ubuntuなど)のコマンド操作が必要になるため、学習コストは少し高めです。また、人気すぎて東京リージョンの無料枠が枯渇しており、「Out of Capacity」エラーで作れないことも多々あります。深夜や早朝に試すなど、確保には少し根気が必要です。
自宅PCでのサーバーの立て方
もし余っているPCがあるなら、それをサーバーにしてしまうのも手です。自分の手元にサーバーがあるので、スペックはPCの性能次第でいくらでも高くできますし、制限も一切ありません。
以前は「ポート開放」というルーターの設定が非常に難しく、多くの人がここで挫折していました。IPアドレスが変わる問題や、セキュリティの不安もありましたよね。ですが、2025年の今はもっとスマートな方法が主流になっています。
自宅サーバーなら、MODを大量に入れたり、プラグインでカスタマイズしたりも自由自在です。電気代がかかるのと、PCをつけっぱなしにする必要がある点だけは考慮が必要ですが、最も自由度が高い方法であることは間違いありません。
ポート開放不要の公開ツール
自宅サーバーの最大の難関「ポート開放」をスキップできる神ツール、それが「Playit.gg」です。
Playit.ggを使えば、複雑なルーター設定やIPアドレスの固定をすることなく、安全に自宅のサーバーを外部に公開できます。仕組みとしては、自宅のPCとPlayit.ggのデータセンターとの間に専用のトンネルを作るイメージです。マンションの無料ネット回線やv6プラス環境など、通常はサーバー公開が難しい環境でも利用できるのが強みです。
導入の流れはとてもシンプル
公式サイトから専用のエージェントソフトをダウンロードして起動。
ブラウザで認証を行う。
割り当てられた専用のアドレス(ドメイン)を友達に教える。
これだけで、世界中どこからでもあなたの自宅サーバーに接続できるようになります。Playit.ggは日本国内にもトンネルサーバーを持っているため、通信速度も比較的良好です。自宅サーバー派にとって、これを使わない手はありません。
Javaと統合版のクロスプレイ
自宅サーバーやOracle Cloudでサーバーを立てる際、ぜひ導入したいのが「GeyserMC」と「Floodgate」というプラグインです。これらを入れることで、Java版のサーバーに、スイッチやスマホ、PS4/5などの統合版プレイヤーがそのまま参加できるようになります。
- GeyserMC: 統合版の通信データをJava版の形式にリアルタイムで変換する翻訳機のような役割。
- Floodgate: Java版のアカウントを持っていない統合版プレイヤーでもログインできるようにする認証システム。
これらをSpigotやPaperといったサーバーソフトのpluginsフォルダに入れるだけで、夢のクロスプレイ環境が完成します。友達がどの機種を持っていても関係なく、みんなで遊べるのは本当に楽しいですよ。
目的に合ったマインクラフトの無料サーバー

最後に、結局どの方法を選べば良いのか、タイプ別にまとめておきますね。あなたのプレイスタイルに合わせて選んでみてください。
タイプ別のおすすめ選択肢
1. 手軽にちょっと遊びたい・テストプレイしたい
👉 Aternos がおすすめ。設定不要ですぐ始められます(待機列は我慢!)。
2. 24時間稼働させたい・本格的なサバイバルをしたい
👉 Oracle Cloud に挑戦してみましょう。確保できれば最強です。難しければ自宅サーバー+Playit.ggを検討。
3. 大規模なMODで遊びたい
👉 自宅サーバー または Oracle Cloud。メモリ容量が必要なので、Aternos等では厳しいです。
4. スイッチの友達と遊びたい
👉 どの方法でもGeyserMCを使えば可能ですが、Aternosなら設定項目にチェックを入れるだけで一番簡単です。
「無料」といっても、その中身は千差万別です。手間をかけるか、制限を受け入れるか。自分に合ったサーバーを見つけて、素敵なマイクラライフを送ってくださいね。正確な仕様や最新の規約については、各サービスの公式サイトも必ずチェックすることをお忘れなく!

