マインクラフトの世界へ飛び込みたいけれど、どんなパソコンを用意すればいいのか迷っていませんか。2025年現在、マインクラフトのpcに関するスペックは非常に複雑で、公式サイトに載っている情報だけでは快適に遊べないことが多々あります。特に、グラボなしの安いモデルでも動くのか、ノートPCで持ち運びながら遊びたいけれど性能は足りるのかといった疑問は尽きません。さらに、美しい映像を楽しめる影MODの導入や、対人戦で有利になる240fpsの維持、仲間と遊ぶためのMODサーバーの運営など、やりたいことによって必要な性能は大きく変わってきます。この記事では、最新のバージョン1.21に対応した情報を基に、失敗しないPC選びのポイントをわかりやすく解説していきます。

- 公式サイトの要件と実際に快適に遊ぶためのスペックの違い
- グラボなしやノートPCでマインクラフトを遊ぶ際の注意点と限界
- 影MODや大規模なMOD導入時に必要となる具体的なPCパーツの性能
- プレイスタイルや予算に合わせた2025年版のおすすめPC構成
2025年版マインクラフトPCの推奨スペック
マインクラフトは「ブロックを積むだけの軽いゲーム」と思われがちですが、実はパソコンの性能、特に「PCスペック」のバランスが非常に重要なタイトルです。最新のバージョン1.21では、ワールドの高さ制限の拡張や新要素の追加により、以前よりも高い処理能力が求められるようになっています。ここでは、公式サイトの情報だけでは見えてこない、2025年のリアルな推奨スペックについて、各パーツごとの役割と合わせて詳しく見ていきましょう。
公式と実態!快適な推奨スペックの違い
まず最初に知っておいていただきたいのが、公式サイトに掲載されているシステム要件と、実際に私たちが「快適だな」と感じるスペックには大きな乖離があるという事実です。
公式が発表している推奨スペックには、CPUにCore i5-4690などが記載されていますが、これはもう10年以上前のモデルなんです。このスペックで最新のバージョン1.21を動かすとどうなるかというと、確かに起動はしますし、動くことは動きます。しかし、エリトラで空を飛んで移動したり、TNTを爆発させたり、あるいは村人が増えてきたりすると、画面がカクカクしてストレスを感じる可能性が高いです。
公式スペックはあくまで「最低限動作するライン」だと捉えてください。現代のゲーミングPC水準とは基準が異なっています。
私が実際にいろいろな環境で試した感覚では、CPUはCore i5-12400やRyzen 5 5600以上の現行エントリークラスが、快適なプレイのスタートラインかなと思います。これくらいの性能があれば、急な処理落ちに悩まされることも少なくなりますね。
グラボなしの安いPCで遊ぶ条件と限界
「できるだけ予算を抑えたいから、グラフィックボード(グラボ)なしのPCで遊びたい」という方も多いですよね。結論から言うと、条件付きですが十分に可能です。
最近のCPUに内蔵されているグラフィック機能(iGPU)は驚くほど進化しています。特にAMDのRyzen 8000Gシリーズなどに搭載されているRadeonグラフィックスや、Intelの最新Core Ultraシリーズの内蔵GPUなら、バニラ(MODなし)の状態であればフルHD解像度で問題なく遊べます。
| プレイ環境 | グラボなし(内蔵GPU)での動作目安 |
|---|---|
| バニラ(MODなし) | 設定次第で60fps以上も狙えて快適に遊べます |
| 軽量化MOD導入 | Sodiumなどを入れればさらに滑らかになります |
| 影MOD(シェーダー) | 軽量なものなら動きますが、高画質設定は厳しいです |
ただし、限界も明確です。例えば、水面がキラキラ反射するような「影MOD」を導入したい場合や、4Kモニターで遊びたいといった場合には、内蔵GPUでは力不足になりがちです。あくまで「普通にマイクラを遊びたい」というライトな用途向けだと思っておいた方が良いですね。
ノートPCで快適にプレイするための選び方
場所を取らないノートPCは魅力的ですが、マインクラフト用のPCとして選ぶ際には「熱」との戦いになります。ノートPCは筐体が小さいため熱がこもりやすく、長時間プレイしていると性能を自動的に落とす機能(サーマルスロットリング)が働いて、急に重くなることがあるんです。
失敗しない選び方のポイントは以下の通りです。
- CPU: 末尾に「H」がついている高性能モデルを選ぶ(例:Core i5-13500Hなど)。省電力版の「U」シリーズは避けるのが無難です。
- GPU: 予算が許すならRTX 4050 LaptopまたはRTX 4060 Laptop搭載モデルがおすすめ。これで影MODも視野に入ります。
- 冷却性能: ゲーミングモデルとして販売されている、冷却ファンがしっかりした機種を選びましょう。
また、プレイ中はノートPC用の冷却台(クーリングパッド)を使うなどの工夫をすると、パフォーマンスが安定して寿命も長持ちしますよ。
Java版の重さに効くCPUとメモリ容量
マインクラフト、特にJava版において最も重要なパーツは何かと聞かれたら、私は迷わず「CPU」と「メモリ」だと答えます。
Java版マインクラフトは、プログラムの構造上、CPUの「シングルスレッド性能(1つのコアの強さ)」に強く依存します。たくさんのコアがある高いCPUよりも、1コアあたりの処理能力が高い最新世代のCPUの方が、実はFPSが出やすかったりするんです。AMDのRyzen 7000シリーズや9000シリーズ、Intelの第13・14世代などが強いですね。
そして見落としがちなのがメモリ(RAM)です。公式要件の4GBでは、OSを動かすだけで精一杯です。
推奨メモリ容量:
・最低ライン:16GB(これがないとマルチタスクがつらいです)
・安心ライン:32GB(MODをたくさん入れても余裕があります)
特に最近はブラウザで攻略Wikiを見たり、Discordで通話したりしながら遊ぶのが当たり前ですよね。そういった「ながらプレイ」をするためにも、メモリはケチらず16GB以上積んでおくことを強くおすすめします。
綺麗な影MOD導入に必要なグラボの性能
マインクラフトの映像を劇的に美しく変える「影MOD(シェーダー)」。これを使いたい場合は、CPU内蔵グラフィックスではなく、独立したグラフィックボード(GPU)が必須になります。
影MODの種類によって重さはピンキリですが、目安としては以下のような感じです。
- エントリー(GTX 1650 / RTX 3050): 軽量な影MOD(MakeUpなど)なら楽しめますが、重い設定にするとカクつきます。
- ミドルレンジ(RTX 3060 12GB / RTX 4060): 現在のスタンダードです。人気の「BSL Shaders」や「Complementary」などを綺麗に動かせます。特にRTX 3060の12GB版はVRAMが多いので、高解像度テクスチャを使いたい場合にも粘り強く動いてくれる名機ですね。
- ハイエンド(RTX 4070 Ti Super以上): 「SEUS PTGI」のようなレイトレーシング技術を使った超重量級シェーダーを使いたいなら、このクラスが必要です。
影MODを入れると世界が別物のように美しくなるので、予算が許すならぜひRTX 4060あたりのグラボを搭載したPCを検討してみてください。
目的別マインクラフトPCスペックの最適解

一口に「マインクラフトを遊びたい」と言っても、PvP(対人戦)で勝ちたいのか、大規模な建築をしたいのか、それとも友人のためにサーバーを立てたいのかで、最適なPCスペックの構成はガラリと変わります。ここでは、具体的な目的別に、どのような構成がベストなのか、私なりの最適解をご提案します。
240fps張り付きを実現する設定と環境
PvP勢やパルクール勢の方にとって、滑らかな動きを実現する高フレームレート(FPS)は勝敗を分ける重要な要素ですよね。240fpsモニターの性能をフルに発揮させるには、GPUよりもCPUのパワーが重要になります。
具体的には、シングルスレッド性能が極めて高いRyzen 7 7800X3DのようなCPUが最強の選択肢の一つです。このCPUはL3キャッシュというメモリを大量に積んでいて、マインクラフトのようなゲームで驚異的なパフォーマンスを発揮します。
設定面でのポイントも重要です。
- 描画距離: 欲張らず12〜16チャンク程度に抑える。
- 軽量化MOD: 「Sodium」などの最適化MODを必ず導入する。これだけでFPSが数倍になることもあります。
- 設定: 垂直同期(V-Sync)はオフにする。
この環境を整えれば、乱戦になってもヌルヌルの視界を維持しやすくなりますよ。
MODサーバーを立てる際のメモリ目安
自分でサーバーを立てて(Self-Hosting)、友達と一緒にMOD入りのマイクラを遊びたいという場合、何よりも重要なのがメモリ容量です。
通常のバニラサーバーなら4GB〜8GB程度の割り当てで足りますが、「All The Mods 9 (ATM9)」のような数百個のMODが入った大型MODパックのサーバーを立てるとなると話は別です。サーバー自体に最低でも8GB〜12GB程度のメモリを割り当てる必要が出てきます。
もし、自分のPCでサーバーを動かしながら、同じPCでクライアント(ゲーム画面)も起動して遊ぶなら、PC全体のメモリは32GB、できれば64GBあると安心です。メモリが足りないと、サーバーが頻繁にクラッシュしたり、ラグがひどくてまともに遊べなかったりするので注意してくださいね。
配信も可能なハイエンドモデルの構成
YouTubeやTwitchで実況配信を行いたい場合、ゲームの処理に加えて、OBSなどの配信ソフトで映像をエンコード(圧縮)する処理が必要になります。この「マルチタスク」をスムーズにこなすには、CPUのコア数とGPUの性能バランスが大切です。
おすすめは、IntelのCore i7-14700Kのような、高性能コア(Pコア)と高効率コア(Eコア)を組み合わせたCPUです。ゲーム処理をPコアで回しつつ、バックグラウンド処理をEコアに逃がすといった動きが期待できます。
また、NVIDIAのGeForce RTXシリーズ(RTX 4070以上など)を搭載していれば、「NVENC」という機能を使ってGPU側で配信のエンコード処理を行えるため、CPUへの負担を大幅に減らすことができます。配信画質も綺麗なので、配信者を目指すならGeForce搭載機が一択かなと思います。
BTOで選ぶおすすめのゲーミングPC
これからPCを購入するなら、自作PCよりもサポートが充実しているBTO(受注生産)パソコンがおすすめです。2025年のパーツ事情を踏まえた上で、メーカー製PCを選ぶ際のおすすめラインを整理してみました。
| 予算感 | おすすめ構成例 | こんな人向け |
|---|---|---|
| 12〜15万円 | Core i5 + RTX 3050 / 4060 | バニラ中心、軽い影MODを楽しみたい学生さんや初心者の方。 |
| 18〜23万円 | Core i5 / Ryzen 5 + RTX 4060 Ti | 影MODを常用したい、MODも入れたいという一番人気の構成。長く使えます。 |
| 30万円〜 | Ryzen 7 7800X3D + RTX 4070 Ti Super | 究極の快適さを求める方、配信や動画編集もガッツリやりたい方。 |
マウスコンピューターの「G-Tune」やドスパラの「GALLERIA」などは、マインクラフト向けのモデルも多く出しているので、初心者の方でも選びやすいはずです。特にメモリが16GB以上になっているかだけは、購入前に必ずスペック表でチェックしてくださいね。
マインクラフトPCのスペック最終結論

ここまで様々な角度からマインクラフトのpcに関するスペックについて解説してきましたが、最終的な結論をまとめたいと思います。
2025年現在、マインクラフトを快適に遊ぶために最も投資すべきは、グラフィックボードよりもまず「CPUのシングルスレッド性能」と「十分なメモリ容量」です。ここがしっかりしていれば、マインクラフトは快適に動きます。
その上で、「影MODで感動的な景色を見たい」ならグラフィックボードのランクを上げ、「MODを大量に入れたい」ならメモリを32GB以上に増やす、という順序でカスタマイズしていくのが正解です。自分のプレイスタイルに合わせて、賢くスペックを選んでみてください。最高のマインクラフトライフが待っていますよ!

